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クルクミンの可能性と課題

クルクミンの課題

クルクミンは吸収されにくい?

さまざまな効用が期待されるクルクミンですが、残念ながら弱点があります。それは体内への吸収性が低いということです。
経口摂取したクルクミンのうち、消化管から吸収されるものはごくわずかで、通常0.1%にも満たない量です。さらに、粉ウコンにクルクミンは3~5%しか含まれませんので、クルクミンを体内に取り入れるには大量のウコンを摂取しなければなりません。たとえば、10gの粉ウコンを摂取した場合、クルクミンは300~500mgしか含まれておらず、そのうち吸収される量は0.3~0.5mg にも達しません。
もともとクルクミンは水溶性が低いため、粉ウコンをそのまま水で飲んでも吸収性が低く、また食べ合わせによって吸収率が下がる場合があることも指摘されています。粉ウコンからクルクミンを少しでも多く取り込むには、油と一緒に摂取することが考えられますが、健康増進目的でクルクミンを摂るために、油分摂取を増やさなければならないという矛盾が生じてしまいます。高い健康増進効果があるにも関わらず、毎日粉ウコンでクルクミンを摂取することは、とても難しいのが現状です。

クルクミンの新たな道

しかしながら、少量の摂取でクルクミンを効率よく取り込む加工技術を開発し、安全性はそのままに吸収性を大幅に改善した高吸収クルクミンの開発、実用化も現実のものとなっており、クルクミンの価値・可能性をさらに広げていくことに貢献するといえるでしょう。

クルクミンってなに?

ターメリック(粉ウコン)に含まれる黄色の色素です。

ウコンは、南アジア、アジア、アフリカ、中南米の熱帯地域から亜熱帯地域にかけて生息するショウガ科の多年草植物です。天日で乾燥させたものを細かく砕き、粉末状にしたものがターメリック(粉ウコン)になります。アキウコン、ハルウコン、ムラサキウコンといったものがありますが、食用に使われるのはアキウコンです。ウコンは古来より肝臓に良いとして、漢方薬としても使用されてきました。
原産地はインド。紀元前2000~1500年頃には、既に栽培され、利用が始まっていたという記録が残っています。日本には、平安時代中期に中国から輸入されました。  

肝機能改善で知られるクルクミン

ウコンに含まれる有効成分クルクミン。カレーの主要スパイスであるターメリック(粉ウコン)の黄色色素を指します。その鮮やかな色から、たくわん、ウィンナーソーセージなどの天然着色料として利用されていますが、肝機能改善の効果があることが古くから知られていました。
しかし、肝臓以外にもカラダのさまざま箇所に働きかけることが近年明らかになっています。

ウコンの成分 クルクミンの応用分野

クルクミンの応用分野