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クルクミンの可能性と課題

クルクミンの効果 ~アルツハイマー型認知症予防~

アルツハイマー型認知症の薬剤としても期待大

根本的な特効薬のないアルツハイマー型認知症の進行を遅らせる作用も報告されています。
アルツハイマー型認知症の患者の脳にはβアミロイド蛋白が蓄積、沈着していることが知られています。その結果、脳の神経細胞(ニューロン)がダメージを受けることがアルツハイマー型認知症の一因ではないかといわれています。クルクミンには、抗アミロイド作用として、このβアミロイド蛋白の凝集を抑制したり、既に凝集してしまったβアミロイド蛋白を分解したりする作用が報告されているのです。
このため、不治の病であるアルツハイマー型認知症の予防を目的として、各国でクルクミンの研究が進められています。

《参考》
Curcumin structure-function, bioavailability, and efficacy in models of neuroinflammation and Alzheimer's disease.
J Pharmacol Exp Ther. 2008 Jul;326(1):196-208. Epub 2008 Apr 16.

クルクミンってなに?

ターメリック(粉ウコン)に含まれる黄色の色素です。

ウコンは、南アジア、アジア、アフリカ、中南米の熱帯地域から亜熱帯地域にかけて生息するショウガ科の多年草植物です。天日で乾燥させたものを細かく砕き、粉末状にしたものがターメリック(粉ウコン)になります。アキウコン、ハルウコン、ムラサキウコンといったものがありますが、食用に使われるのはアキウコンです。ウコンは古来より肝臓に良いとして、漢方薬としても使用されてきました。
原産地はインド。紀元前2000~1500年頃には、既に栽培され、利用が始まっていたという記録が残っています。日本には、平安時代中期に中国から輸入されました。  

肝機能改善で知られるクルクミン

ウコンに含まれる有効成分クルクミン。カレーの主要スパイスであるターメリック(粉ウコン)の黄色色素を指します。その鮮やかな色から、たくわん、ウィンナーソーセージなどの天然着色料として利用されていますが、肝機能改善の効果があることが古くから知られていました。
しかし、肝臓以外にもカラダのさまざま箇所に働きかけることが近年明らかになっています。

ウコンの成分 クルクミンの応用分野

クルクミンの応用分野