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クルクミンの可能性と課題

クルクミンの効果 ~放射線~

クルクミンと放射線

クルクミンは、“抗酸化作用”と“抗炎症作用”を持っていると言われています。
この2つの作用が、実は放射線と深い関わりを持っています。
クルクミンは、 放射線が人体に与える悪い影響を少なくする可能性を秘めているのです。

私たちが日常生活で放射線を受けると、『ラジカル』という、タンパク質や遺伝子を傷つける物質が生まれます。クルクミンの抗酸化作用は、この『ラジカル』を捕まえたり消してしまうことが出来ると言われています。

ウコンの成分 クルクミンと放射線

独立行政法人放射線医学総合研究所の報告によると、妊娠中のラットを被曝させると、高い確率でガンが発症してしまいます。しかし、被曝するときにクルクミンを含んだエサを与えると、ガンの発生率がかなり低下していたと報告されています。

ウコンの成分 クルクミンの説明 腫瘍の発生率

《参考》 
・Jagetia GC., Radioprotection and radiosensitization by curcumin. Adv Exp Med Biol. 595:301-20 (2007).
・Inano, H., Onoda, M., Inafuku, N., Kobayashi, H. and Wakabayashi, K.:, Carcinogenesis, 21, 1835-1841, 2000.
・Goel A, Aggarwal BB. Curcumin, the golden spice from Indian saffron, is a chemosensitizer and radiosensitizer
 for tumors and chemoprotector and radioprotector for normal organs.
 Nutr Cancer. 2010;62(7):919-30.
・放医研年報 平成12年度
 1.放射線に対する生体防御機構解明に関する研究(第1研究グループ)より

クルクミンってなに?

ターメリック(粉ウコン)に含まれる黄色の色素です。

ウコンは、南アジア、アジア、アフリカ、中南米の熱帯地域から亜熱帯地域にかけて生息するショウガ科の多年草植物です。天日で乾燥させたものを細かく砕き、粉末状にしたものがターメリック(粉ウコン)になります。アキウコン、ハルウコン、ムラサキウコンといったものがありますが、食用に使われるのはアキウコンです。ウコンは古来より肝臓に良いとして、漢方薬としても使用されてきました。
原産地はインド。紀元前2000~1500年頃には、既に栽培され、利用が始まっていたという記録が残っています。日本には、平安時代中期に中国から輸入されました。  

肝機能改善で知られるクルクミン

ウコンに含まれる有効成分クルクミン。カレーの主要スパイスであるターメリック(粉ウコン)の黄色色素を指します。その鮮やかな色から、たくわん、ウィンナーソーセージなどの天然着色料として利用されていますが、肝機能改善の効果があることが古くから知られていました。
しかし、肝臓以外にもカラダのさまざま箇所に働きかけることが近年明らかになっています。

ウコンの成分 クルクミンの応用分野

クルクミンの応用分野