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クルクミンの可能性と課題

クルクミンの効果 ~がん予防~

クルクミンでがん予防!

すでにふれたようにクルクミンの代表的な生理作用は抗炎症作用と抗酸化作用です。それらを通して、細胞内発がん物質の発生を抑え、がん細胞を抑制する効果があることがわかってきました。
また、クルクミンは、がん細胞のアポトーシスを促進する効果があることも注視されています。なお、アポトーシスというのは、生物学の用語で細胞自らが役割を終えて能動的に消滅することです。

クルクミンががんを予防するメカニズム

このがん細胞のアポトーシスに関する詳しいメカニズムはまだ解明されていませんが、NF-κBというタンパク質複合体が関わっているとされています。なぜなら、NF-κBが活性化すると、がん細胞は死ににくくなってしまうからです。(がん細胞の延命)。
しかし、クルクミンはこのNF-κBの働きを抑制する効果を持っています。
つまり、クルクミンを摂取することで、結果的に、がん細胞の死滅を促進する効果が期待ができるのです。
また、がん細胞の増加によって増える活性酸素に対しても、クルクミンが働きかけ無毒化することが既に明らかになっています。
具体的には、膵臓がん、腎臓がん、大腸がんなど、さまざまながんに作用するという研究報告が多数あります。

クルクミンってなに?

ターメリック(粉ウコン)に含まれる黄色の色素です。

ウコンは、南アジア、アジア、アフリカ、中南米の熱帯地域から亜熱帯地域にかけて生息するショウガ科の多年草植物です。天日で乾燥させたものを細かく砕き、粉末状にしたものがターメリック(粉ウコン)になります。アキウコン、ハルウコン、ムラサキウコンといったものがありますが、食用に使われるのはアキウコンです。ウコンは古来より肝臓に良いとして、漢方薬としても使用されてきました。
原産地はインド。紀元前2000~1500年頃には、既に栽培され、利用が始まっていたという記録が残っています。日本には、平安時代中期に中国から輸入されました。  

肝機能改善で知られるクルクミン

ウコンに含まれる有効成分クルクミン。カレーの主要スパイスであるターメリック(粉ウコン)の黄色色素を指します。その鮮やかな色から、たくわん、ウィンナーソーセージなどの天然着色料として利用されていますが、肝機能改善の効果があることが古くから知られていました。
しかし、肝臓以外にもカラダのさまざま箇所に働きかけることが近年明らかになっています。

ウコンの成分 クルクミンの応用分野

クルクミンの応用分野